薬膳資格の種類や取得方法、活かせる仕事について解説します!

薬膳資格の種類や取得方法活かせる仕事を解説します薬膳
薬膳
このページの監修者
杏仁美友

一般社団法人薬膳コンシェルジュ協会 代表理事
生活総合情報サイトAll About 漢方・薬膳料理ガイド

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みなさんは薬膳料理などを食べたことはあるでしょうか。
とても健康によいイメージがあると思いますが、この薬膳を普段の生活にも役立てられるような資格が数多くあります。

今回はそのような薬膳に関する資格について解説していきます。
資格の価値としてだけでなく、生活に役立てていける薬膳の資格を、取得方法や難易度も含めて解説しますので、どの薬膳の資格を取得したらよいのか検討している方は、参考にしていただけると幸いです。

薬膳の資格とは

料理やお茶に関する資格までさまざま

薬膳の資格といっても、その種類はさまざまです。
中国の中医学に基づいた医学的な薬膳の使い方を学ぶ資格から、普段の生活に活かせるような薬膳料理やお茶などのレシピや調理を学ぶことができる資格まで幅広く存在しています。

薬膳の基本は、食事を通してそれぞれの人や状態に合わせて健康促進を考えた料理を学ぶことから始まります。
そのため、普段の食生活に活かしやすいこともあり、薬膳の資格は女性や主婦の方にも人気の資格になっています。

薬膳に関する資格の種類

薬膳マイスター(和漢薬膳師)

薬膳マイスターは、一般社団法人 和漢薬膳食医学会が認定している民間資格になります。
資格の正式名称を和漢薬膳師といい、がくぶん開講の薬膳マイスター養成講座を受講し、修了試験に合格することで資格を取得できます。
以前までは国際薬膳食育師が正式名称として使われていましたが、2019年に名称が和漢薬膳師へ変更となりました。

こちらの薬膳マイスターは、日本型の薬膳である和漢膳の知識を学び、薬膳をつかった料理などを通じて食の大切さを学ぶことができる資格となっています。

薬膳アドバイザー

薬膳アドバイザーは、日本中医食養学会が認定している民間資格です。
取得するには指定の講座を履修する必要がありますが、受講後に試験はなく資格取得が可能です。

講座のカリキュラムは、「中医基礎理論、診断学、中薬学、方剤学、中医営養学・薬膳学、弁証施膳、季節の薬膳と中医学」を通して薬膳の基礎を学ぶことができる資格となっています。
講座の数も多く、年に3回認定していることや無試験で取得できるとあって人気の資格となっています。

薬膳インストラクター

薬膳インストラクターと名がつく資格は2種類存在しています。
(1)一般社団法人日本能力開発推進協会(JADP)が認定する「薬膳インストラクター資格
(2)特定非営利活動法人全日本薬膳食医情報協会(Any)が認定する「薬膳インストラクター(初級)

どちらの資格も取得には認定講座を受講後、認定試験に合格することで取得ができます。

薬膳インストラクターは、薬膳の理論を習得し、医食同源を実践するスペシャリストを養成することを目標としており、中医学の基礎や薬膳の基礎を学んだうえで、薬膳を使った調理の知識や能力を養うことができる資格となっています。

薬膳コーディネーター

薬膳コーディネーターは、資格や通信講座などでは有名なユーキャンが講座を主催しており、薬膳についてさまざまな資格を認定している本草薬膳学院が資格認定している民間資格になります。
資格の取得には指定の講座を受講後、最終課題の試験に合格することで取得できます。

薬膳コーディネーターは、中医学の基礎をもとに、家庭や仕事などでもつかえる薬膳のレシピやメニューを提案できるようになることを目的とした資格です。

そして、資格を認定している本草薬膳学院では、中医薬膳師国際薬膳師国際中医師など、さらに高度な薬膳についての資格認定や講座を開講しています。
薬膳コーディネーターを取得した方は、本草薬膳学院の講座に編入してさらに学ぶことも可能です。

薬膳コンシェルジュ

薬膳コンシェルジュは、一般社団法人 薬膳コンシェルジュ協会が認定する民間資格になります。
基礎コースを修了し、修了試験に合格後、本科コースの課程を修了し、認定試験に合格すると取得できます。

身近な食材の使い方講座や症状に合わせたレシピアドバイスが充実しており、薬膳を毎日の暮らしの中で実践できるような実用的なカリキュラムになっています。
体質改善や健康維持を目的とされる一般人のほか、鍼灸師や薬剤師、サロン経営者や飲食店のオーナー、モデル、料理研究家などの受講も多い人気の資格です。

薬膳に関する資格の取得方法や難易度について

資格により異なるため、比較検討する

今回はあくまで初歩的な薬膳に関する資格をいくつかご紹介しましたが、それぞれ取得する場合の難易度などが気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

取得方法に関しては、今回のような初歩的な薬膳に関する資格の場合は、通信講座で取得できるものがとても多いです。
認定試験についても合格の割合はかなり高いものが多いので、取得の難易度も低いといえるでしょう。

ただし、さらに専門的な薬膳の知識を学ぶ資格の場合は、取得までに数年かかるものや、実際に通学が必要なものなどもあり、試験の難易度も高くなるものがありますので注意が必要です。

そのうえで、どの資格を取ったらよいか迷ってしまう場合は、取得までに必要な期間やどのようなことを学べ、取得後どのようなことへ活かしていけるのかなど、資格の内容をよく比較してみるとよいでしょう。
また、通学やオンラインで学ぶ場合、講座説明会やワンデーレッスンなどに参加すると、主宰する機関や団体の雰囲気や対応などもわかります。何を重視しているかなどのポイントを実際に聞いてみるのもいいかもしれません。

薬膳の資格が活かせる仕事とは

食に関わる仕事で活かせる

薬膳に関する資格は仕事においても多くの場面で活躍するといわれています。
薬膳の調理やレシピに関する資格であれば、近年健康志向が高まっていることもあり、主に飲食店などの食に関わる仕事では特に活躍が見込めるでしょう。

直接的な飲食提供だけでなく、企業などにおける商品開発や、薬膳を使った料理教室など、食に関わる仕事において幅広く役立てることができます。

また、病院や福祉施設における調理やレシピ作成などに関しても、健康促進に大きく関わる薬膳の知識をより活用できるため、病床がある病院や介護施設などでも活用していくことができるといわれています。

薬膳と漢方の違いとは

薬膳は食事を通して健康促進するもの

薬膳という言葉と、漢方という言葉を同時に目にしたり耳にしたりすることはないでしょうか。
この一見同じ意味のような薬膳と漢方という言葉は少し意味合いが違います。

まず、漢方という言葉は、中国を起源とする中医学から発展したもので、日本独自のものです。
西洋医学(蘭学)に対して作られた言葉であり、中医学をより実用的に使えるよう、診断方法の簡素化や方剤の少量化など、日本独自の工夫も加味されています。

それに対し薬膳とは、中医学の理論にのっとった食事療法のことを指します。つまり、中医学の理論の中に薬膳が含まれ、そのなかに漢方薬、鍼灸、気功、推拿(中国整体)なども入ります。
日本に薬膳が入ってきた当初、一部の薬膳家や調理人が、生薬と呼ばれる自然界でとれる植物の根、茎、葉や動物の一部などを加工したものを料理やお茶などに加え食事にしたもの=薬膳、という認識が広まってしまい、この生薬を医薬品として組み合わせたものが、漢方薬と呼ばれるため薬膳と混同してしまい、わかりにくいところなのではないでしょうか。

漢方は中医学がルーツの医学全体であり、薬膳は数千年以上といわれる非常に長い歴史のなかで受け継がれてきた、自然界でとれる旬の野菜や、その人に合った食材や生薬などを活用した知識を、おいしいく食べれて健康促進につながる料理にしたものということになります。

漢方に関する資格について知りたい方は、以下ページをご参考にしてください。
関連記事漢方に関する資格の種類、独学での資格取得方法について解説します!

まとめ

薬膳に関する資格は数多くあり、どの資格を選べばよいかお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような方には、複数講座の資料を比較することをおすすめします。
資料の取り寄せは無料ですので、まずは資料をご覧になってはいかがでしょうか。

どのような知識や技術が得られ活用できるのかなど、資料を見比べてみて、資格取得を検討されてみてはいかがでしょうか。

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