調理師免許の取り方は?受験資格・合格率・独学について解説します!

調理師
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FONTE編集部

食や栄養は年齢やそれぞれの状況に応じて必要な栄養や食べ方が異なるもの。ご自身やご家族のためにより良い食生活を送ろうとしている方に食に関する学び情報をわかりやすく発信して少しでもお役に立てれば幸いです。

この記事では調理師免許の取得方法について解説します。
調理師免許は資格のなかでもよく耳にするメジャーな資格といえますが、取得方法などはご存知でしょうか。

この記事では、調理師免許の取得方法、調理師試験の受験資格合格率などについて総合的に解説します。調理師免許を取得したいとお考えの方は参考にしてください。

調理師免許とは?

調理師免許は国家資格!

調理師免許は厚生労働省や都道府県知事が認める国家資格です。

飲食店などで調理業務をするにあたって調理師免許は必須ではありませんが、「調理師」と名乗るためには調理師免許を取得している必要があります。

調理師免許を取得して調理師と名乗ることは、飲食物を提供する者として確かな知識と技術を持った証明でもあります。

調理師免許の取り方は?

調理師免許の取得方法は、下記の2通りがありますので、それぞれご紹介します。

1.調理師養成施設を卒業する
2.調理の実務経験を積んでから試験を受けて取得する

1.調理師養成施設を卒業する方法

調理師養成施設を経て取得する場合、厚生労働省および都道府県知事より指定を受けている高校・専門学校・短大・大学などを卒業する必要があります。調理師法には下記の通り規定されています。

第三条
一 学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号)第五十七条(高等学校の入学資格)に規定する者で、都道府県知事の指定する調理師養成施設において、一年以上、調理、栄養及び衛生に関して調理師たるに必要な知識及び技能を修得したもの

参考 e-Gov 法令検索「調理師法」

調理師養成施設での必修科目の最低基準は、960時間・32単位以上となっており、在学する年数は学校や選択するコースによって異なります。

最短1年で卒業できるコースが存在していますので、免許取得までの最短期間も1年とです。
調理師養成施設で調理師として必要な技術と知識を学び、卒業と同時に調理師免許取得の資格を取得できる点が特徴です。

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実務経験を積んで取得する方法

実務経験を積んだうえで調理師試験に合格することで、調理師免許の資格を取ることもできます。調理師法には下記の通り規定されています。

第三条
 学校教育法第五十七条に規定する者で、多数人に対して飲食物を調理して供与する施設又は営業で厚生労働省令の定めるものにおいて二年以上調理の業務に従事した後、調理師試験に合格したもの

参考 e-Gov 法令検索「調理師法」

専門学校に通うことは必須ではありませんが、国家試験の合格が必要です。また、実務経験も2年以上必要です。

資格の取得にかかる期間と国家試験対策の労力をトータルして考えた場合は、先に挙げた「調理師養成施設を卒業する方法」の方が堅実といえそうです。自分のライフスタイルや調理師養成施設の情報をもとに、どちらの方法で調理師免許を取得する方が自分に合っているのか、考えてみましょう。

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都道府県に免許の申請が必要

上記で解説した
・調理師養成施設を卒業した場合
・実務経験を積んで調理師試験に合格した場合
どちらの場合であっても調理師の免許の交付を受ける場合は、住所地の都道府県への申請が必要となります。
申請をしたうえで都道府県知事からの免許交付を受けて、初めて「調理師」と名乗ることができるようになります。

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調理師試験の受験資格は?

調理師試験を受けて免許を取得するには実務経験が必要!

実務経験を積んでから調理師試験を受験して免許取得の資格を得る場合は、飲食店などで調理業務の実務経験が2年以上必要とされています。

職歴として実務経験が認められる施設は以下のとおりです。

  • 飲食店営業(旅館や簡易宿泊所を含む、喫茶店営業は除く)
  • 魚介類販売業(販売のみは除く)
  • そうざい製造業(煮物・焼物・揚げ物・蒸し物・酢の物・和え物、およびこれらの食品に米飯やパンを組み合わせた食品を製造する営業)
  • 寄宿舎、学校、病院などの給食施設(継続して1回20食以上または1日50食以上調理している施設)

これらの施設で、正規職員・パート・アルバイトとして勤務し、週4日以上かつ1日6時間以上の実働がある場合が調理師試験を受験する資格となります。

その他にも、受験資格と認められない場合の業務や職歴の規定が細かくもうけられていますので、詳細は調理師試験を実施している公益社団法人 調理技術技能センターの受験資格をご確認ください。
参照:公益社団法人 調理技術技能センター

調理師試験の内容は?

食品、栄養、衛生などに関わる6科目が出題される

調理師試験では、公衆衛生学食品学栄養学食品衛生学調理理論食文化概論の6つの分野から問題が出題されます。
全60問出題され、4つの選択肢から解答を選ぶマークシート形式となっています。
合格ラインが60問の6割以上とされていますので、合格には36問以上の正解が必要となります。

また、合格ラインに達していた場合でも、6科目のうち1科目でも著しく平均点を下回る科目がある場合も不合格となる場合がありますので、ご注意ください。

調理師試験の合格率は?

合格率はおよそ60%〜70%

調理師試験の合格率は、受験者に対し例年およそ60%~70%となっています。

調理師試験は都道府県ごとにおこなわれていますので、受験する都道府県により合格率は異なります。
発表されている令和3年度の各都道府県の実績をみると、合格率30%台から80%台までと幅広い結果になっていますが、全国平均では約65%の合格率となっています。
参照:厚生労働省

調理師免許は独学での取得は難しい?

合格率から考えると難易度は高くない

これまで解説してきたように、試験問題に対し6割以上の正解をすること、全国でも60~70%以上が合格していることから考えると、調理師試験に合格して免許を取得する難易度はそれほど高くないといえるでしょう。
実務経験を積んでから免許を取得する場合は、ほとんどが独学で学習してからの合格になると思われますので、独学での取得も十分可能といえるでしょう。

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調理師免許を取得する2つのメリット

食品衛生責任者の講習会が免除される

調理師免許を取得するメリットはさまざまありますが、今回は代表的な2つのメリットをご紹介します。
まず1つ目のメリットは、調理師免許を取得していると、食品衛生責任者の講習会が免除されるということです。営業許可をとるためには受講を義務付けられている講習です。調理師のほかにも栄養士などが免除の資格に含まれます。


食品衛生責任者は、飲食店などであればそれぞれの店舗ごとに設置することを義務付けられていますので、飲食店などで就職を目指す場合、食品衛生責任者へ選任が可能なため、調理師免許を取得していることが就職に有利とされる場合があります。

食に関わる仕事の幅が広がる

2つ目のメリットは、食に関わる仕事の幅がとても広くなるということです。

飲食店の調理業務において調理師免許は必須の資格ではないことは解説しましたが、集団調理などをしている病院や老人介護施設のような福祉施設、ホテルや旅館などの宿泊施設、企業や官公庁など、多くの方が利用する食堂などでは、就職の要件として調理師を必須としている場合があります。

また飲食店を開業するなど自身のお店を持つ場合であれば、調理師免許を取得していることは正しい知識を学んでいることの証明にもなります。
利用者が安心して食事をすることにつながりますので、食に関わる仕事をする場合は調理師免許を取得するのは大きなメリットとなるでしょう。

まとめ

調理師免許を取得することで、就転職や開業に有利になることがおわかりいただけたと思います。

難易度もそれほど高くはありませんので、これから取得を目指すハードルも低めです。本記事で興味を持った方は、ぜひ調理師の取得を検討してみてください。

資料の取り寄せは無料ですので、まずは資料をご覧のうえ、資格取得を検討されてみてはいかがでしょうか。

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