食育実践プランナーとは
食育のスペシャリストの証明
食育実践プランナーとは、健全な食生活を送るための知識や技術を身につけ、主に子どもや家庭などにおける食育のプロを養成することを目的とした民間資格となっています。
資格講座はユーキャンが主催し、資格認定は一般社団法人 日本味育協会(MIIKU)が認定しています。
他にも資格の名称が類似している、「食育アドバイザー」や「食生活アドバイザー(R)」などの資格がありますが、食育実践プランナーは、より家庭での実践に向けた内容に特化していることも特徴の1つです。
日本味育協会について
日本味育協会(MIIKU)は団体名のとおり、食に関する「味育」としてさまざまな講座や資格を主催しています。
日本味育協会(MIIKU)では、家庭での食卓や子どもに対する以下の思いを込めて、食育を実践するカリキュラムを作成しているそうです。
・安心、安全な食事を届けたい
・栄養価や旬を知り、季節の恵みを取り入れたい
・どこで、どのような人が、どのような思いで作っているのか
・はしの持ち方や礼儀作法、食べ方がきちんとしているか
団体独自の資格で、MIIKUマスターやMIIKUプロフェッショナルという資格が取得できる講座も主催しており、食育実践プランナーを取得している方に向けた特別なコースも用意されています。
近年では食育の重要性はさまざまな所で取りあげられており、子育て世代の方にとっては関心の高い部分なのではないでしょうか。
今回は家庭での食育において活かすことができる、食育実践プランナーの資格について解説したいと思います。
資格の特徴から取得方法、活かせる仕事など解説していきますので、食育の勉強をしたい方などは参考にしていただけると幸いです。
そもそも食育とは
健全な食生活を実践する力を育むこと
そもそも食育という言葉自体は昔からあり、明治時代の頃から食育の概念は存在していましたが、平成17年6月に食育基本法が制定されて、現代における食育について注目されることとなりました。
食育基本法では、食育を「生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきもの」「様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てること」と定義しています。
さらに以下の7つの問題の対策として、食育を推進するために作られました。
(1)「食」を大切にする心の欠如
(2)栄養バランスの偏った食事や不規則な食事の増加
(3)肥満や生活習慣病(がん、糖尿病など)の増加
(4)過度の痩身志向
(5)「食」の安全上の問題の発生
(6)「食」の海外への依存
(7)伝統ある食文化の喪失
食育の実践例など詳しく知りたい方は以下ページをご参考にしてください。
関連記事:食育とは?食育の重要性や学ぶメリット、家庭での実践例などを紹介します!
食育実践プランナーの試験を受けるには
まずは指定講座に申し込もう
食育実践プランナーの資格を取得する場合はまず、ユーキャンの食育実践プランナー講座を受講する必要があります。
通信講座による受講となり、自宅に送られてくるテキストやDVDを使って、1日およそ30分から1時間ほど在宅で学習をする形式になります。
期間内に第1回~5回の添削課題を提出し、最終の第6回課題である資格試験に合格することで取得となります。
最終課題の資格試験も在宅での受験となり、マークシート方式での出題となっています。
合格ラインは、試験の70%以上の点数を取ることとされていますが、70%以上の点数が取れなかった場合でも、何度でも試験に挑戦することができるため、無理なく取得が可能でしょう。
また、取得までの期間は標準で6ヶ月ほどで、最大12ヶ月までは講座のすべてのサポートを受けることができるようになっています。
講座受講料は以下のとおりです。
一括支払い:39,000円
分割支払い:39,600円(3,300円×12回)
※教材費、指導費、消費税などが含まれます。
※キャンペーンなどにより価格が変更となる可能性があります。
食育実践プランナーは独学で資格取得できる?
講座受講が必要なため、独学だけでは資格取得できない
食育実践プランナーの資格は、講座受講が必須であり、カリキュラムを修了したうえで認定試験を受験しますので、独学だけで学習し、資格試験だけ受験することはできません。
他の食育に関する資格を見ても、食育実践プランナーと同じように資格取得の講座を受けてから、認定試験を受験するという流れになっているものがほとんどです。
食育の重要さを学ぶ資料やテキストは多いので、家庭で使える食育を独学で学ぶことは可能ですが、資格として活かしていきたい場合は、指定の講座を使って学ぶとよいでしょう。
食育実践プランナーは履歴書に書ける?活躍できる仕事とは?
もちろん履歴書に書ける!
食育実践プランナーの資格について調べていると、履歴書に書くことができるのかといった質問や疑問などが出てくることがあるでしょう。
結論からいうと、食育実践プランナーの資格を履歴書に書くことはもちろんできます。
履歴書に記載することで、就職や転職時のアピールポイントにもなるでしょう。
民間資格にはありがちな質問なのですが、栄養士や調理師、その他の業務独占資格の国家資格などと比べて、「意味がない」「履歴書に書けない」などと思われる方は多いのです。
たしかに、食育実践プランナーも持っているだけで何かの職業に就くことができるという資格ではありませんが、学ぶ知識はより実践的なため、さまざまな場面で活かすことも可能です。
食に関する仕事で幅広く活躍できる
食育実践プランナーの資格が活かせる代表的な仕事として、以下のような仕事があります。
- 飲食店
- 料理教室やセミナー講師
- 保育園、幼稚園などの集団調理
飲食店では食育をとおしての栄養学、食文化、食品学などが活かせるのはもちろん、食材の目利きなども学ぶことができるため、実践的な知識として役立てることができるでしょう。
次に、料理教室やセミナー講師については、食育を必要としている子育て世帯などに、自身が学んだ食育を、教育としても伝える仕事として活躍することができます。
最後に、もっとも食育の知識が必要な最前線である保育園や幼稚園など、子どもたちに給食を提供している現場では特に相性がよい資格といえます。
こういった教育を含む施設では、必ず栄養士または管理栄養士の方などが、献立の作成や食育指導をしてく場面が必ず出てきますので、キャリアアップとして食育実践プランナーを取得するのもおすすめです。
まとめ
今回は、食育実践プランナーの概要や資格取得方法などを紹介してきました。
ご家庭での実践に向けた内容が学べ、食に関する仕事にも役立ちますので資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。
食育実践プランナー以外にも、食育に関する資格は数多くあります。
各資格についての資料は無料で取り寄せできますので、ご興味をお持ちの方は以下ページをご覧ください。
Check!>> 食育に関する講座の資料請求【無料】