今回は発酵食品に関連するおすすめの資格について解説していきます。
発酵食品は古くから使われ、当たり前のように食べられてきていますが、ここ最近では発酵食品の持つ力が健康や美容にもよいと再認識され、発酵に関連する新しい資格なども増えてきています。
この記事では8つの資格や検定をピックアップしてみましたので、発酵食品の資格取得を検討されている方は参考にしていただけたら幸いです。
発酵食品とは?
微生物の働きによって作られる食品
発酵食品の資格取得を目指す前に、まずは発酵食品の基礎的な知識をおさらいしておきましょう。
発酵食品は、それぞれの食材に対して何らかの微生物である菌の働きによって発酵され作られた食品を発酵食品と呼んでいます。
日本の食卓においても発酵食品はとても多く、代表的な発酵調味料である醤油や味噌などをはじめとして、ほとんど何かしらの発酵食品を毎日食べているといえます。
発酵食品に必要な微生物である菌は大きく分類すると、「カビ菌」「酵母菌」「細菌」の3種類に分けることができます。
●カビ菌の一種である麹菌の作用により作られる醤油・味噌・日本酒・みりん
●酵母菌であるイースト菌を使ったパン
●細菌の一種である乳酸菌を使ったチーズやヨーグルト、納豆菌をつかった納豆 など
どれをとっても身近な食品や調味料ばかりなことがわかります。
発酵食品の資格はこういった基礎的な菌の知識などから、それぞれの発酵食品にまつわる知識を学び、家庭や仕事に活用することができる資格になっています。
発酵食品に関連するおすすめの資格
ここからは、おすすめの資格・検定を8つご紹介します。
資格により取得方法はさまざまです。
ご自身の環境や身につけたい知識、取得目的に合わせて資格を選ぶとよいでしょう。
発酵マイスター
発酵マイスターの資格は、一般社団法人 日本発酵文化協会が認定している民間資格になります。
発酵マイスターの前段階であるベーシック講座の4つの講座(麹・甘酒・味噌・醤油)を受講後、4日間の発酵マイスター講座を受講し、試験に合格することで取得が可能となっています。
発酵マイスター講座では、ベーシック講座で学習する基礎知識に加えて、さらなる発酵食品の仕組みや発酵学を学べる講座になっています。
講座はオンラインによる受講または通学による受講から選ぶことができ、通学による受講の場合は発酵食を使ったランチを食べながら学習することも可能となっています。
日本発酵文化協会では発酵マイスターの資格を取得した方は、さらなるステップアップとして「発酵プロフェッショナル」の資格が取得できる講座も用意されています。
より発酵について学んでいきたいという方にはおすすめの資格となっています。
発酵食品マイスター
発酵食品マイスターは日本安全食料料理協会(JSFCA)が資格認定している民間資格になります。
発酵食品マイスターの資格は、発酵食品の幅広い知識を有していることを証明するものです。
菌の働きである発酵と腐敗の違いなどの基礎的な知識から、さまざまな発酵食品に関する知識とその効果など、さまざまな発酵に関して理解をしている方に認定される資格となっています。
認定試験に受験資格はなく、特定の講座を受講しなくても誰でも受験ができる資格となっており、在宅での受験で合格すれば取得が可能です。
独学での受験が不安な場合でも取得のための講座を開講しているスクールもありますので、確実に合格を目指したい方は、講座を受講後に受験することも可能となっています。
醸しにすと(発酵食品スペシャリスト)
醸しにすとの資格は、一般社団法人 ホールフード協会が資格認定しており、がくぶんが主催開講している発酵食スペシャリスト養成講座を修了することで取得できる民間資格になります。
発酵食スペシャリスト講座では、毎日の食事のなかで使用する国内外のあらゆる発酵食品についての知識や、目的や体調に応じた発酵食品の選び方、発酵食品を使ったレシピなど、幅広く発酵食品について学べる講座となっています。
通信講座による受講となり、取得までの標準期間は4ヶ月となっております。
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発酵食品ソムリエ
発酵食品ソムリエの資格は、ユーキャンが主催開講している発酵食品ソムリエ講座を受講することで取得できる民間資格になります。
発酵ソムリエ講座は、NPO法人 発酵文化推進機構が講座を監修しており、麹などの発酵の仕組みや基礎知識から、世界の発酵食品の知識、発酵食品の健康への作用、発酵食品を使ったレシピなどが学べる講座になっています。
日常の家庭にも取り入れることもできる知識が多いことから、健康や美容などに活かしたい方にもおすすめの資格となっています。
通信講座による学習となっており、最終課題の認定試験に合格することで資格取得となります。
発酵食品エキスパート
発酵食品エキスパートの資格は、株式会社ウーマンスタイルが運営する発酵食大学の講座を受講後、試験に合格することで取得できる民間資格になります。
発酵エキスパートは3級から1級までレベルに応じて分かれていますが、3級、2級、1級と段階を踏まなくてもそれぞれの級の指定カリキュラムを受講したうえで受験が可能となっています。
発酵食品エキスパートの資格は、発酵食品についての基礎的な知識を学ぶことをベースに、級が上がるにしたがってより実践的なスキルや、より専門的な知識を学ぶことが可能となっています。
1級の取得者の方のなかには発酵についての講師や教室を開いて活動している方もいることから、専門的な高い知識を学びたい方にはおすすめの資格となっています。
発酵食健康アドバイザー
発酵食健康アドバイザーの資格は、日本インストラクター技術協会(JIA)が資格認定をしている民間資格になります。
発酵食健康アドバイザーは、発酵食品のスペシャリストとして、美容や健康などのアドバイスができる知識をもっていることを証明する資格です。
さまざまな発酵の違いや、それぞれに応じた健康や美容への作用、発酵食品の食べ合わせや料理方法などの知識が問われる資格となっています。
発酵食健康アドバイザー資格は誰でも受験ができ、特定の講座などを受講しなくても取得が可能となっています。
インターネットから検定試験に申し込み、在宅による受験で合格すれば取得ができるため、独学での取得を考えている方にもおすすめの資格となっています。
伝統発酵醸師
伝統発酵醸師の資格は、一般社団法人 国際発酵食医膳協会が資格認定している民間資格になります。
伝統発酵醸師資格認定講座を修了することで資格取得が可能となります。
講座の特徴は、味噌・醤油・麹について実習を中心に実際に作りながら学ぶことができる点が他の資格と比べて大きな違いとなっています。
味噌、醤油、麹のそれぞれのレシピやポイントを実習を通して学ぶことから、資格取得後は自身の家庭に活かしていくことはもちろん、講師や飲食業などにも活かすこともできるため、より実践的な資格の取得を考えている方にはおすすめの資格となっています。
受講期間は6ヶ月間で東京と京都での教室開講となっていますが、一部オンラインでの受講もできるようになっていますので、全国の方が受講可能となっています。
発酵文化人(発酵検定)
発酵検定は一般社団法人 日本発酵文化協会が主催している検定試験になり、検定に合格すると協会より発酵文化人として認定されます。
発酵検定は2018年よりスタートした比較的新しい検定で、2021年11月の検定で4回目をむかえる検定試験になります。
発酵食品の種類、効率的な発酵食品の食べ方や選び方、発酵食品の発酵期間や保存方法など、日常的に使う発酵食品の知識から、発酵食品の歴史などまで出題される内容となっています。
受験資格は特になく、東京会場での受験またはオンラインでの受験が可能となっており、どちらの場合も全100問のうちおおむね70%以上の正解で合格となります。
過去の合格者の声を見てもさまざまな分野で活躍している方が合格しており、家庭での活用はもちろん他の資格職などと併せて取得している方も多くいるようです。
発酵食品の資格は仕事に役立つ?通信講座や独学での取得は可能?
発酵食品を扱う仕事は多い!独学でも資格取得でき、通信講座での取得がおすすめ!
発酵食品に関する資格は数多く、今回ご紹介した資格以外にもまだまだたくさんあります。
最近では、健康や美容によいこともあり発酵食品に対する消費者からのニーズも高く、発酵食品を専門にした飲食店や販売店も数多くあることから、発酵食品の資格の取得が仕事に活かせる場面も多くなってきているともいえます。
通信講座を受講することで取得できる資格が多く、なかには独学で取得可能な資格や検定などもあります。
独学での受験が不安な方には、通信講座の利用がおすすめです。
ご自身にあった資格の取得を目指してみてはいかがでしょうか。
発酵食品をはじめ、食や料理に関する資格は多種多様です。
資料の取り寄せは無料ですので、気になる資格があれば資料を取り寄せてみてはいかがでしょうか。
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