離乳食や幼児食の時期は、発育や成長のための栄養を摂取する時期であるのと同時に、食生活や生活習慣の基礎を作る時期でもあります。
この時期に正しい習慣を身につけることで、さまざまな病気の原因となる偏った食生活や不規則な生活習慣を回避することにつながります。
しかし、実際どのようなことをすればよいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、この問題を解決できる「乳幼児食指導士」について解説します。
資格を活かせる場面や取得方法についても解説しますので、お悩みの方はぜひ参考にしてください。
乳幼児食指導士とは?
子どもの食生活を正しく導く人材
冒頭でも触れましたが、乳児期から幼児期の食事は成長や発育に必要な栄養を摂取するだけでなく、正しい食生活や生活習慣を身につけるための重要な役割を果たします。
この時期の食事は味覚を発達させ、大人と同じものを食べられるようになっていくための移行期でもあります。
乳幼児食指導士は、以下のような幅広い知識を身につけた人材です。
・離乳食・幼児食に必要な栄養学や生理学の基礎
・体や心の成長、発育における段階ごとのあるべきリズム
・この時期にかかりやすい病気や食物アレルギーへの対応
・離乳食・幼児食づくりの具体的な実践技術
正しい知識と実践力に基づき、食を正しく導くことで、子どもたちの「食の自立」を促すことができるのです。
乳幼児食指導士資格が活かせる場面は?
家庭や仕事に活かせる
乳幼児食指導士の資格はさまざまな場所で活かせます。
●家庭で活かす
素材を活かした味つけで、子どもがゆっくりと噛める食事、食べやすい大きさ・やわらかさの食事を作れるようになります。
成長に必要な栄養素を摂取させることはもちろん、子どもたちの好き嫌いを減らし、食べることの楽しさを教えられます。
●乳児食・離乳食の専門家として仕事に活かす
・育児や食に関する仕事に活かす
保育園、幼稚園、児童館などで働く保育士など子どもに直接接する職業に従事する方や、未就学児を対象とする栄養士の方、子育て支援をされている方などの仕事の役に立ちます。
・講師として活躍する
乳児食・幼児食の専門家として、セミナーなどをおこなえます。
・乳幼児食教室を開く
自宅開講や出張教室で乳幼児食教室を開いたり、料理教室をしている方が新たに乳幼児食のクラスを設けたりすることができます。
・飲食業界の仕事で活かす
子ども向けの食品を取り扱う会社で開発・販売に携わることができます。
また、飲食店で乳幼児向けの新しいメニューを開発することもできます。
●情報を発信して手助けをする
ブログやSNSなどで情報を発信し、乳幼児期の食事について悩んだり困ったりしている方を手助けすることができます。
乳幼児食指導士資格の取得方法は?
講座を受講し、課題合格により取得できる
乳幼児食指導士資格を取得するためには、認定講座を受講する必要があります。
独学だけでは取得できませんので、注意しましょう。
株式会社日本フローラルアート運営の東京カルチャーセンターが開講している「乳幼児食指導士養成通信講座」のカリキュラムを履修し、すべての課題に合格することで取得できます。
赤堀料理学園校長の赤堀博美氏が監修されたこの通信講座は、離乳食ならびに幼児食について基礎から実践に至るまでの知識を身につけることを目的とされています。
オリジナルテキストをもとに、6ヶ月にわたり学習を進めていきます。
実践に役立つレシピ集もついてきます。
≪学習内容・取得までの流れ≫
はじめは、乳児や幼児の体に関する基礎的な知識を身につけていきます。
その後は、発育にともなう食事やその具体的な実践方法について学びます。
さらに、病気の際の食事や食物アレルギーについても学習しますので、実生活に役立つ幅広い知識が身につくでしょう。
毎月、テキスト学習のあとには課題を提出し、添削指導を受けます。
全カリキュラムを履修後は、修了課題を提出します。
すべての課題に合格すると、認定証つきの修了証が発行され、晴れて資格取得となります。
段階を踏んで学習を進めていきますので、しっかりと課題に取り組めば取得難易度はそれほど高くはないでしょう。
もちろん、履歴書に記載できますので、就職や転職時のアピールポイントにもなるでしょう。
※元々は「幼児食アドバイザー」という資格名でしたが、「乳幼児食指導士」に名称変更となりました。
乳幼児食指導士と似た離乳食・幼児食コーディネーターとは?
どちらも通信講座で離乳食と幼児食について学べる
乳幼児食指導士と似た資格に「離乳食・幼児食コーディネーター」という資格があります。
この資格は、乳幼児の食と身体発達に関する正しい知識を身につけ、発達の段階に合わせた栄養バランスのよい食事を効率よく作ることができる専門家であることを証明するものです。
基礎や調理方法だけでなく、アレルギーや食べさせ方などについても学びます。
乳幼児食指導士と離乳食・幼児食コーディネーターはどちらも離乳食や幼児食に関する資格で、ともに通信講座で学ぶことができますが、この2つの資格にはいくつかの違いがあります。
●認定機関が異なる
乳幼児食指導士は株式会社日本フローラルアート(東京カルチャーセンター)が認定しているのに対し、離乳食・幼児食コーディネーターは、一般社団法人 日本味育協会が認定しています。
●学習内容がやや異なる
離乳食・幼児食コーディネーターが乳幼児食について網羅的に学ぶのに対し、乳幼児食指導士は栄養学や生理学など専門的な分野も学びます。
●学習期間が異なる
平均学習時間は、乳幼児食指導士が6ヶ月、乳児食・幼児食コーディネーターは4ヶ月となっています。
●資格取得の条件が異なる
乳幼児食指導士の場合は全6回の添削課題を提出し、そのすべてに合格することが資格の取得条件です。
それに対し、離乳食・幼児食コーディネーターは、多くの通信講座を開設しているユーキャンの課題が資格認定試験となっています。
こちらも全4回の添削指導を受けますが、その最後の1回が合否を決める最終試験にあたります。
まとめ
今回は、乳幼児食指導士の概要や資格の取得方法などを紹介してきました。
乳児期から幼児期の食事について幅広い知識と実践力が身につきますので、さまざまな場面で活かせます。
資料の取り寄せは無料ですので、まずは資料をご覧のうえ、資格取得を検討されてみてはいかがでしょうか。
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